老いぼれエンジニアのIT技術キャッチアップ

今更勉強しないといけなくなった老いぼれエンジニアの備忘録

AzureSQLDatabaseを選択する基準

クラウド上でSQLServerを利用する必要する場合、下記選択肢があります。

1.Azure SQLDatabase(PaaS)

2.Azure VM+SQLServer(IaaS)

3.AWS Amazon RDS for SQL Server(PaaS)

4.AWS VM+SQLServer(IaaS)

 

うちはMicrosoft(MS)擦り寄り企業なので、なるべくMSのサービスを利用しなければならない。

となると選べるのは1か2となる。

 

どう違うか?

セミナーに言って聞いてきました。

 

判断基準は下記だそうです。

1.特定のSQLServerバージョンが必要な場合

AzureSQLDatabaseは最新版しか使えません。SQLServer2008とかを利用したい場合は、VM+SQLServerとなります。

システム移行時の最大の課題は、利用ツールのバージョン変更による挙動変化が発生する事なので、2008で移行したいという企業は結構いるかもしれませんね。

 

2.特定のWindowsバージョンが必要な場合(2008/2012/2016)

これもSQLServerバージョン問題と同じですね。SQLServer自体で無くてもWindows特有の機能で運用を行っている場合は、特定のバージョンで載せ替えないと動かないですからね。でも、そのうち移行が必要なので、どのタイミングで検証するかだけの問題ですが。

 

3.インスタンスレベルの機能は使う場合

AgentJobとか使っているプロジェクトは結構多そうです。代替の機能はありますが、いちいち作るのは面倒ですからね。

 

4.データ容量が莫大に多くない場合

AzureSQLDatabaseのStandardで250GB、Premiumで500GBです。

これに収まる場合はAzureSQLDatabase、これを超える場合は大容量のVMを用意したほうが良さそうです。

ひとつのインスタンス

 

5.インスタンスが複数ある場合

AzureSQLDatabaseは1契約で1インスタンスですので、複数インスタンスある場合は別契約になります。

 

6.高サーバスペックが必要な場合

データをなるべくキャッシュメモリに載せて、高速化しているプロジェクトとかはメモリが必要なので、メモリを積んだIaaSの方が良さそうですね。

 

7.旧来の運用ポリシーを維持したい場合

セキュリティ制限の関係でネットワークセグメントやWAF/Firewallを導入したい場合は、IaaS+VNETでセキュリティをガチガチにしないとできないです。基本的にPaaSはインターネットにむき出しなので、現在の運用から変更する認識でいたほうが良いです。AzureSQLDatabaseでも似たような運用をできなくは無いですが、契約インスタンスが多くなったり高額になったりします。

 

8.AzureSQLDatabaseの機能を使いたい場合

PaaSならではの機能にメリットを見出したい場合は、AzureSQLDatabaseの方が良いでしょう。

例えば、バックアップとかは全世界のリージョンにバックアップできますし、リストアも簡単です。オンプレ環境でありがちな別DCへのバックアップファイル転送とかバックアップ先ファイルサーバのバックアップとか、面倒な事は考えなくて良いです。

 

9.オンプレSQLServerだけにある機能を使いたい場合

AzureSQLDatabaseには下記機能がありません。これらを使っている場合は、IaaS+SQLServerの方が望ましいでしょう。

・USEステートメント

Windows統合認証

・接続ポート変更

P2Pレプリケーション・マージレプリケーション

 

つまり、こういう事です。

・新規案件で、運用担当者の負荷を減らし、ある程度のセキュリティ制限で十分で、コストを安くすませたい場合はAzureSQLDatabaseを選択しましょう。

 

・中規模で、それなりのセキュリティが必要で、既存のシステム構成を変更したくない場合は、IaaS+SQLServerを選択しましょう。

 

・大規模で、いきなり移行とかが論外の場合は、オンプレ+Azureのハイブリット環境から始めましょう

 

正直な話、中規模以上のシステムを移行する場合、知らない技術を採用することは、なるべく減らした方が成功確率は高いです。

 

SQLDatabaseでは、運用周りで従来の方法と変更が大きそうなので、移行の場合は慎重にした方がよいでしょうね。

 

実際にSQLDatabaseでシステムを運用していますが、個人的な感想としては、VM+SQLServerとくらべて、運用が非常に簡単なので、おすすめです。

(東日本リージョン全体がダウンする等、なかなか手を焼くこともありますが)